今回は、囲碁由来の言葉をいくつか紹介します。
傍目八目・岡目八目(おかめはちもく)
そばで見ている人の方が冷静だから、対局者の見落としている手も見え、八目ぐらい見通せるという意味です。そこから、当事者よりも第三者の方がかえって物事の真実や得失がよく分かるという意味になりました。
一目(いちもく)置く
棋力に明らかに差のある者同士が対局する場合、弱い方が先に石を置いてから始めることから、相手を自分より優れていると見なし敬意を表することを意味します。その強調形として「一目も二目も置く」という表現も使われます。
布石(ふせき)
序盤、戦いが起こるまでの石の配置のことで、転じて、将来のためにあらかじめ用意しておくこと、また、その用意を指します。
定石(じょうせき)
布石の段階で双方が最善手を打つことでできる決まった石の配置。転じて、物事に対するお決まりのやり方を意味します。
捨石(すていし)
対局の中で、助けても価値の低い石や助けることの難しい石をあえて相手に取らせること。転じて、一部分をあえて犠牲にすることで全体としての利益を得ることを指します。
死活(しかつ)、死活問題
石の生き死にのこと、および、それを詰碁の問題にしたものです。転じて、商売などで生きるか死ぬかという重要な問題を指します。
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