年齢を重ねるにつれて、時が経つのが早く感じられることはありませんか?
19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネー(Paul Alexandre René Janet)は、「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例する」というジャネーの法則を提唱しました。この法則は、彼の甥である心理学者ピエール・ジャネー(Pierre Janet)の著書で紹介されています。
この法則は、主観的に記憶される年月の長さが、年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明しています。
また、人は経験したことがないことを行うと、それが強く意識に残り、時間が長く感じられます。反対に、慣れてしまうと時間の長さを意識しなくなり、あっという間に時が過ぎたように感じます。つまり、子どもの頃は初めての体験が多く、毎日が新鮮で新しい出会いや発見がありますが、大人になると新しい経験をする機会が減少します。大人になって時間があっという間に過ぎ去ってしまうと感じるのは、日々の生活に新鮮味がなくなるため、という考え方もあるようです。
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