「タブレット」と言われて、何を連想するでしょうか?
- 「ミンティア」や「フリスク」などを指す「タブレット」。
- 「iPad」などの情報端末を指す「タブレット」。
どちらも、同じ「タブレット」と言うのは、少し疑問ではありませんか?
「tablet」の言葉の歴史
英単語「tablet」の語源を辿ると、ラテン語「tabula」(「小さく平らな石板や石ころ」)に行き着きます。
そして、英単語「tablet」については、本来「小さな板状のもの」を意味します。時代が下るにつれ
- 書き物に適した板や厚板や何かの平面
- 飴玉や丸薬
- メモ用紙や筆記紙
と言った意味を獲得していきます。
医薬品・食品の「タブレット」
「飴玉や丸薬」と言う意味を持つ「タブレット」ですので、医薬品やサプリメントの分野では、「錠剤」、食品の分野で「錠菓」(ラムネ菓子のような食品)をさします。
「情報機器」の「タブレット」
まず、20世紀末にコンピューターへの入力装置である「ペンタブレット(pen tablet)」が普及します。そして、2000年代以降になると、1枚の板状のコンピューターが登場し、これをさす語として「タブレット(端末)」が使われるようになりました。
つまり、「板・平面」と「メモ用紙・筆記紙」の意味をうまく組み合わせたのが、現代語としての「tablet」と言えそうです。
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