貯金箱のモチーフといえば、ブタを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。これは日本だけでなく海外も同じで、もともと西洋で作られたものが広がっていったようです。
貯金箱がブタになった理由として、大きく2つの説があります。
- 【説1】:昔、ヨーロッパでは粘土で作られた容器にコインを入れていました。この粘土は、古語でピッグ(Pygg)と呼ばれる赤い粘土でできていたため「Pygg bank」と呼ばれていました。このピッグという発音からブタ(Pig)を連想して貯金箱が作られ、「Piggy bank(貯金箱)」になったという説です。
- 【説2】:18世紀のイギリスで赤い粘土(pygg)から作られた貯金箱を注文された職人が、同じ発音で豚を意味するpigと勘違いして豚の貯金箱を作ってしまったことがきっかけだという説です。
いずれにせよ、Pygg→Pigが元のようです。
なお、 豚は一度にたくさんの子を産むことから、世界各地で繁栄や幸運の象徴として縁起物であることも、豚の貯金箱が広まった要因のひとつであると考えられています。
ちなみに、日本では、昭和30年~40年くらいに、当時の銀行が口座を開設した人に、ノベルティとして豚の貯金箱を日本全国で配りました。それが、日本で『貯金箱といえば豚』というイメージをつくったきっかけだと考えられています。
コメント