麻雀の点数は、満貫以下である場合、飜数が1飜増えると2倍になると言われます。ところが、例えば30符、子の点数を見ると、以下のようになります。(※切上げ満貫を適用しない場合)
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | |
30符(子) | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 |
1000→2000は良いとして、次が4000ではなく3900、さらに次が7800ではなく7700と2倍になっていません。これは何故でしょうか?
それは、「符」と「飜数」から「点数」を求める方法を知れば分かります。
まず、基準点を求めます。(なお、飜数に2を足しているのは、現在のルールだと、あがっただけで「場ゾロ」の2飜がつくからです。これについては、別記事をアップ予定。)
基準点 = 符 × 2(飜数 + 2) (例:30符3飜の基準点 = 30 × 2(3+2) = 30 × 32 = 960)
ツモあがりの場合、
- 子のツモあがり:親が基準点の2倍、子が1倍ずつ支払う。
(30符3飜の場合:親が1920点、子が960点ずつ支払う。) - 親のツモあがり:子が基準点の2倍ずつ支払う。
(30符3飜の場合:子が1920点ずつ支払う。)
ロンあがりの場合、責任払いなので、
- 子のロンあがり:基準点の(2+1+1)= 4倍
- 親のロンあがり:基準点の(2+2+2)= 6倍
を支払うことになります。(ちなみに、親の点数が子の点数の1.5倍というのは、ここから来ています。)
すると、30符(子)のロンあがりの場合、以下のようになりますが、点棒は100点単位なので、10の位を切り上げることになります。
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | |
基準点を元にした点数 | 960 | 1920 | 3890 | 7680 |
10の位を切り上げた点数 | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 |
よって、元の点数は倍々に増えているのですが、切り上げが入るために、実際の点数は必ずしも2倍ずつ増えていないという現象が起こっているのです。
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