「電球」と言えば「トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)」というイメージが強いですが、実はフィラメント(白熱)電球を最初に発明したのは「トーマス・エジソン」ではありません。
現代でも使われているフィラメント電球を発明したのは、イギリスの「ジョゼフ・ウィルソン・スワン(Sir Joseph Wilson Swan)」で、彼は炭化した紙をフィラメント(発光部)として用いた白熱電球の英国特許を1860年に取得しました。その後、改良を重ねて1880年までに実用化し、1881年にはロンドンの有名な劇場であるサヴォイ・シアターにスワンの電球が照明として採用されました。これが現在でも使われている白熱電球です。
それではなぜ、「電球を発明した人物」=「トーマス・エジソン」というイメージが定着しているのでしょうか。その理由は、ジョゼフが開発した当初のフィラメント電球が安定性に欠け、実用性がほとんどなかったためです。
一方、エジソンはフィラメントとして最適な素材を見つけ出すことに苦労していました。そして、最終的にたどり着いたのが日本の「八幡竹(石清水八幡宮の周辺一帯に自生している高品質のマダケ)」だったと言われています。エジソンの研究の結果、安定性が高く実用的な電球が開発されました。これにより「電球」=「エジソン」というイメージが定着したとされています。
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