すぎやまこういち氏といえば、今ではドラゴンクエストシリーズの音楽を作曲された方という印象が強いですが、元々は、ザ・タイガースやザ・ピーナッツの黄金時代を作曲家として支えた方でもあります。そのような方が、ゲーム音楽の作曲を行うようになったきっかけとは何でしょうか?
実は、ゲーム全般が好きだったすぎやま氏が、ある時、将棋ゲーム『森田の将棋』(エニックス)に夢中になっていました。そして、ソフトに付いていたアンケートハガキに、感想を書いて放置していたのを、奥様がポストに投函しました。そのハガキがエニックスの担当者(のちのドラクエのプロデューサー)の目に留まり、連絡したことが、ゲーム音楽家 すぎやまこういち誕生のきっかけとなったということです。
ちなみに、最初に作曲したゲームは、パソコンの『ウイングマン2』で、その後にファミコンの『ドラゴンクエスト』を担当することになりました。しかし、ファミコンの音源は3トラックしかなく、更に効果音に1トラック使いたいということで、実質2トラックしか使えなかったといいます。ところが、すぎやま氏は、パズルを解く感覚で楽しめたと語っています1。
- 社長が訊く『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』のインタビュー内で語っている。 ↩︎
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