“Freedom” も “Liberty” も、どちらも「自由」を意味し、しばしば同じ意味で使われることがありますが、違いもあります。
Freedom:
- 一般的な「自由」を指す言葉で、個人やグループが制約や制限から解放されている状態を意味します。
- 日常的な会話や個人的な権利の話でよく使われます。
- より広範な概念で、物理的な束縛からの解放や個人の選択の自由など、具体的な制約からの解放を強調します。
【使用例】
- 自由に意見を表明する権利 (freedom of speech)
- 行動の自由 (freedom of movement)
Liberty:
- 特定の社会や法律の枠組みの中で保証される「自由」を指すことが多いです。
- 法的な文脈や政治的な自由の議論でよく使用されます。
- 制度的、法的に保障された自由や権利に重点を置き、社会契約の中での自由を指すことが多いです。
【使用例】
- 法の下の自由 (liberty under the law)
- 自由権 (civil liberties)
このように、両者は互いに補完し合う概念として理解され、文脈によって使い分けられます。
コメント
お作の 『”Freedom” と”Liberty”の違い』を楽しく拝見しました。「自由」を根本に置いて検討されている点については、しかし、”Freedom”なり”Liberty”の根本を把握するには適切ではないと考えます。1. NY港の一隅に立つ”Statue of Liberty”とCapitolの尖塔に立つ”Statue of Freedom”は、何れも「自由の女神」だとしたら、彼らが区別している意味に無関心でいることになります。2.”freedom of speech”と”liberty of speech”では、意味が異なります。3. Trump大統領は、その就任式の演説の中で、”Our liberties and our nation’s glorious destiny will no longer be denied.”と言いました。私はこれを、「我々の諸州(邦)と我々の連邦との輝かしい運命は、最早否定されない。」と和訳します。この場合の主語は、StatesとU.S.A.との2層の政治制度を指しています。
拙著、アマゾンのKindle版『論集 Were the word「自由」be too short for “Liberty”, it should be too long for “Freedom”.』をご覧頂ければ幸いです。