「フェスティバル」、「カーニバル」、「フェア」の違い
フェスティバル
「フェスティバル(festival)」という言葉は、ラテン語で「楽しい」を意味する「festivus」が語源となっています。もともとは宗教的な祭礼や祭典を指す言葉で、その祭りが行われる日、つまり「祭日」という意味も含まれていました。
現在では、宗教的な要素がなくても、何かの催し物やイベントも「フェスティバル」と呼ばれるようになっています。フェスティバルは「祭り」や「祭典」、「催し物」といった意味を持ち、「フェスタ」や「フェス」とも略されます。一般的に、フェスティバルは眺めて楽しむ見物型のイベントです。
カーニバル
一方、「カーニバル」はもともと「謝肉祭」を指します。これは、カトリック教会の四旬節(復活祭の46日前から始まる期間)の前に行われる祭りです。四旬節では肉を食べない習慣があるため、その前夜までの期間に盛大なパレードや仮装行列が行われます。地域によっては、お菓子や花などがパレードから投げられることもあります。
このような文化的背景から、現代では宗教的な意味合いを持たない「お祭り騒ぎのイベント」も「カーニバル」と呼ばれるようになりました。カーニバルは参加者が加わって楽しむ参加型のイベントです。
フェア
最後に、「フェア」ですが、これは「市(いち)」の意味を持ち、朝市や見本市、品評会や共進会などを指します。また、「exposition」としての展示会や博覧会の意味でも使われます。
祭りにはさまざまな形がありますが、それぞれの言葉が持つ意味と背景を理解することで、より深く楽しむことができます。次に参加する祭りがフェスティバル、カーニバル、フェアのどれに該当するかを考えながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
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