「後の祭り」の由来は、大きく分けて2つあります。
お祭りを由来とする説
1つ目の説は、祭りに関するものです。
祇園祭
京都八坂神社で7月1日から約1ヶ月間行われる、祇園祭が元になっているという説です。「山鉾(=豪華な山車)」が沢山繰り出される山鉾巡幸について、
- 17日の神幸祭(神社から御旅所などの目的地までの往路の過程)を「前の祭り」
- 24日の還幸祭(目的地から神社までの復路の過程)を「後の祭り」
と言ったと伝えられています。この祇園祭でいう「後の祭り」は、山鉾も出ず賑やかさがなく、見物に行っても意味がないことから、手遅れの意味になったとする説があります。
祭り(どの祭りかは不明)
また、祭り(どこの祭りかは断定されていない)に関する説では、
- 祭りが終わったあとの山車は役に立たない
- 祭りが終わった翌日は、見物に行っても意味がない
ことから「後の祭り」と言うようになったとする説もあります。
死者の祀り(祭り)を由来とする説
2つ目の説として、葬式や法事など故人の霊を祭ることで、亡くなった後に盛大な儀式をしても仕方がないことから、「後の祭り」として、後悔の念や手遅れの意味で使われるようになったとする説があります。
まとめ
諸説ありますが、いずれにしても、何事も「後の祭り」にならないように注意したいものですね。
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