電話を発明したのは誰?

「電話」のことを英語で「telephone」と言いますが、この言葉は、ドイツの物理学者ヨハン・フィリップ・ライスによって新たにつくられたもので、その由来は「遠くの音」という意味を持つギリシャ語です。

1861年、ライスはフランスのシャルル・ブルサールが雑誌に発表した「音声の電送」という発想を引き継いで研究を進めましたが、その発明が日の目を見ることはありませんでした。

1871年、イタリアのアントニオ・メウッチが、重病の妻と会話するために電話を発明しました。ところが、経営していた会社が倒産し、資金難に陥ったため、電話機の特許申請料を払えないという悲運に見舞われました。

1876年1月、トーマス・エジソンが電話機の特許を取得しようとしました。しかし、書類の不備が原因で、こちらも特許を取得できませんでした。

1876年2月14日、一般に、電話の発明者とされるグラハム・ベルが、アメリカの特許庁に特許を出願しました。ベルに遅れること2時間、電話のもととなる機器を発明したイライシャ・グレイも特許を出願しました。しかし、アメリカの制度では先に特許を出願したものを優先するため、電話機の特許はベルのものになりました

ところが、2002年、電話の発明者について、アメリカ合衆国議会で「イタリアのメウッチが最初に電話を発明した」と認める決議が行なわれました。その結果、電話の発明者としての栄誉はアントニオメウッチのものになりました



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