缶詰と缶切りの歴史

缶詰と缶切り、実は缶詰の方が先に発明され、缶切りが発明されたのは、その数十年後だったのです、

ナポレオン・ボナパルトは、遠征時に栄養があり、新鮮で美味しい兵食を大量に確保することが兵士の士気維持に不可欠だと考え、保存性の優れた保存食のアイディアを募り懸賞をつけました。当時の食物貯蔵法は塩蔵、薫製、酢漬けが主流で、味が悪く腐敗もしやすかったためです。

1804年にニコラ・アペール真空詰めした食物を殺菌加熱する瓶詰めを発明しましたが、瓶は重くて割れやすいという欠点がありました。そこで、1810年にイギリスのピーター・デュランド金属製容器を使った缶詰を発明し、食品の長期間保存と携帯が簡単になり、現在の缶詰の原型が誕生しました。しかし、缶詰を容易に開ける手段はまだ考案されていませんでした。

1812年にはブライアン・ドンキンとジョン・ホールが特許を基にイギリスに世界初の缶詰工場を設立しましたが、当時の缶詰は金属板が厚く「のみとハンマーで開けてください」と表示されていました。

缶詰の発明から数十年たった1858年、アメリカのエズラ・J・ワーナー引き回して開ける方式の缶切りを発明し、その約10年後には缶の縁を切る方式が発明され、缶詰の利用が一層便利になりました。



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