「万歩計」の名前の由来

「万歩計」は、なぜ「万歩」なのでしょうか?「千歩計」じゃダメだったのでしょうか?

1963年(昭和38年)に山佐時計計器株式会社の創業者の加藤二郎氏は、医師やジャーナリストが提唱する「1日1万歩、歩きましょう」(1日1万歩運動1)を国民的運動にするため、歩行を測定する小道具の開発を依頼されました。そして、歩数計の開発が始まりました。

2年間の開発期間を経て、1965年(昭和40年)に初号機の「万歩メーター」が発売されました。当時の名称は「万歩メーター」であり、「万歩計」ではありませんでした。1日1万歩運動にちなんで、文字盤の針が1周するとちょうど1万歩になるため、「万歩メーター」と名付けられました。

その後、1984年(昭和59年)に、山佐時計計器株式会社が、「万歩計」の登録商標を取得しました。そのため、他の会社の製品は、一般名称の「歩数計」と呼ぶ必要があります。




  1. 1日1万歩は、歩幅70cmなら距離にして7km。少なくともこのくらいは歩いてもらいたいというところからきています。 ↩︎

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