ある和歌の話

突然ですが、問題です。次の和歌は、いつのことを詠んだものでしょうか?

月月に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月(詠み人知らず)

「月」に空にある「月」と、暦の「月」があるので、解釈としては、以下の2通りあると思われます。

  • 毎月毎月,月を見ることができる月は多いけれど,月を見る価値がある名月は,今月のこの月です。
  • 毎月毎月,月を見ることができる月は多いけれど,月を見るのに適した月は,この名月が出ている今月です。

これだけでは、どの月のことを詠んでいるかわからないようですが、ヒントは「月」の使われている数です。「月」が8個で八月、つまり旧暦八月十五日の「中秋の名月のことを指していると考えられます。

昔の人も、面白いことを考えていたようですね。



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